出前講座 四国中央市立南小学校
2019年8月30日 10時46分8月29日、四国中央市立南小学校で出前講座を行いました。あと少しで夏休みも終了。もうすぐ、子どもたちが学校に帰ってきます。2学期に向けての準備で忙しいさなかではありましたが、2学期のプログラミング教育の研究授業に向けて、皆さん熱心に研修に励んでおられました。
今回の講座の内容は、プログラミング教育の導入の背景を理解していただくとともに、PGConを使ったLEDの点灯の制御と、Scratchを活用した正多角形の作図を実習していただきました。
PGConの実習では、ブロックの意味を一つ一つ確認しながら、LEDを点灯させるプログラムを組んでいきました。上記のプログラムは光センサーを使って、暗くなったらLEDを点灯させ続け、明るくなったら消えるというものです。さて、どちらが正しいプログラムかお分かりでしょうか。
正解は、左側です。右側は、赤で囲んでいる演算が等式になっています。これだと暗くしていってセンサーの値が50になった瞬間にLEDが点灯するプログラムが作動して、5秒後に消えてしまいます。LEDが点灯したままにはなりません。LEDを点灯したままにするためには、LEDが点灯している間にセンサーの値が50をなる瞬間が必要になります。点灯している間に50の値を取ることができなければ消えてしまいます。センサーの値は、明るさによって常に変動しているので点灯させ続けることはほぼ不可能となります。このことを実際に確かめ、コンピュータはプログラムしたとおりに動いているのであって、意図しない動きをしているのであれば、原因はプログラムしている我々にあることを実感していただきました。
Scratchの実習では、先程のPGConと同じようなブロックを組み合わせてプログラムをするので、抵抗なくプログラムを組んでいただけました。正多角形の作図の学習にプログラミングを取り入れる際には、「正多角形の性質に目を向ける」「正多角形を描く際のきまりを見つける」といった、授業本来の目標や教科のねらいを達成するためにプログラミングを活用することが大切であることを伝えました。そのことを黒板を使い、図形の性質に目を向けるような発問を投げ掛け、先生方に考えてもらったり、話し合いながら問題解決を図ったりして、授業のイメージを持っていただきました。
この研修で学んだことを、2学期以降の研究推進に役立てていただければありがたいです。