ブログ

令和2年度専門研修【小・情報】プログラミングスキルアップ研修を開催しました。

2020年10月12日 17時08分
プログラミングスキルアップ研修

研修の様子研修の様子研修の様子
10月9日、今年度最後のプログラミングスキルアップ研修を開催しました。この研修は、平成30年度より始まり、3年間の計画で愛媛県内の全小学校から1名ずつ参加していただき、プログラミング教育の普及を行うことを目的としています。この日の研修をもちまして、全小学校を対象とした研修が終了となりました。

研修の様子研修の様子研修の様子
プログルを活用した模擬授業では、曲がる角度と辺の数の積が360度になることを、表を用いて導き出す授業の流れを体験していただきました。受講者の皆さんは5年生になったつもりで様々な意見を出し、その意見を講師の先生がコーディネートをして、まとめてくれました。授業の最後には、プログルを使ったきれいな模様を紹介し、この模様を描くにはどのようなプログラムを組めばよいかという楽しい課題も示していただきました。

研修の様子研修の様子研修の様子
また、「電気の利用」に関する模擬授業では、導入で信号機の映像を見せ、どういう仕組みで信号機は動いているのでしょうという発問から、プログラミングの体験へつなげていきました。プログラミングをすれば、正確に24時間休むことなく意図した処理を機械に行わせることができることを伝え、我々の生活を支えてくれていることに気付かせる授業展開を示してくれました。また、センサーを使い、条件に合わせて動く機械について話し合いました。自動ドアであったり、冷蔵庫内の照明であったり、様々な意見が出ました。授業を通して、プログラミングの基本となる順次処理、反復、条件分岐を無理なく理解させる学習展開を紹介していただきました。

今回の研修を受けての感想には、以下のようなものがありました。

・非常に分かりやすく、実践的で使いやすいものばかりでした。今日感じた感動や驚きを早速自校で伝えたいと思います。
・理科でプログラミングを扱う授業を初めて見ました。大変勉強になりました。
・模擬授業という形で、実際に子どもたちに授業をするようにしてくださったので、すぐにでも実践できる内容だったのがありがたかったです。
・プログラミングの難しさではなく、楽しさがよく伝わる内容でした。苦手意識を親しみに変えることのできる研修でした。
・各教科の理解の促進を手助けするための教具として意図を持って授業にプログラミングを導入する方法が学べました。

プログラミングの楽しさや、プログラミングを取り入れた授業のイメージを感じていただけた研修だったことがうかがえました。研修内容をぜひ、所属校の皆さんに伝え、プログラミングを体験しながら生き生きと学習に臨む子どもたちが増えることを願っています。

令和2年度専門研修【小・情報】プログラミングスキルアップ研修を開催しました。

2020年10月12日 12時55分
プログラミングスキルアップ研修

研修の様子研修の様子研修の様子
10月8日、今年度2回目のプログラミングスキルアップ研修を実施しました。今回も、県内から30名弱の先生方が参加し、熱心な研修が行われました。前回同様、実習を2部構成で行いました。前半は、本研修の目的や意義について義務教育課指導主事より説明があった後、Scratchを使った音楽づくりとViscuitを使った模様づくりの実習を行いました。

研修の様子研修の様子研修の様子
後半の実習で模擬授業をしていただいた先生は、東中南予から小学校の先生1名、中学校技術科担当の先生1名ずつ選出された、ICTスキルズ向上事業研究推進委員の先生です。研究推進委員の先生方には、愛媛県のプログラミング教育の推進役を担っていただいています。「電気の利用」に関する模擬授業を担当された先生は、中学校の技術科担当の先生で、実際に中学校でプログラミングを指導されている経験を基に、分かりやすく模擬授業をしていただきました。

研修の様子研修の様子研修の様子
小学校の研究推進委員の先生には、算数の模擬授業をしていただきました。プログル(https://proguru.jp)を活用して正多角形の作図を行いました。プログルの最大の特徴は、スモールステップで課題を解決していくところにあります。課題を解決するごとに、クリアの文字が表示され、さながらゲームをしている感覚で学習を進められるので、子どもたちに受け入れられる教材だと感じます。課題を一つ一つ解きながら、プログラミングの基本であるシーケンスやループを理解することができるのも利点だと考えています。
そして模擬授業では、正三角形を作図する場面において、曲がる角度を60度にしてしまう間違いを子どもたちはしてしまうことを想定し、どうすれば正三角形を描くプログラムを子どもたち自身が解決できるかということを協議し合う時間を取りました。
ただひたすらプログラミングだけをする授業展開ではなく、先生との対話や友達との対話を入れながら、課題を解決する方法をみんなで考える活動が、小学校におけるプログラミング教育においてとても大切であることを教えていただきました。

研修の様子研修の様子研修の様子
本研修では、単なるプログラミング教材の操作方法を学ぶだけに終わらず、受講者同士の対話を大切にしながら、プログラミングを取り入れた授業のイメージを持ってもらえるよう心掛けています。

令和2年度専門研修【小・情報】プログラミングスキルアップ研修を開催しました。

2020年10月7日 14時50分
プログラミングスキルアップ研修

研修の様子研修の様子
10月5日、今年度のプログラミングスキルアップ研修が始まりました。平成30年度より開催しているこの研修ですが、今年度が最終年度となりました。これまで、県内の小学校から1名この研修に参加していただき、のべ184名の方が受講されました。今年度87名の受講者の方が参加予定となっており、県内全ての小学校に研修の内容が伝わることになっています。

研修を受ける前に、どういう目標を持って研修を受けますかという質問を受講者の方に投げかけました。その意見をいくつか紹介します。

・ViscuitやScratchを使って、児童にどのようにプログラミング的思考を育んでいくかを学びたいと思っています。プログラミング教育は、児童の「考える」力を伸ばすものだと感じています。積極的かつ効果的にプログラミング教材を用いて、児童が教科の学習をより深く理解できるようにしていきたいです。
・研修の中で様々なプログラミング教材の活用法を学び、学校での授業に活かしていきたいと思います。プログラミング教育はこれからの教育の鍵になってくるものの一つだと思っているので、しっかりと取り組んでいきたいです。
・模擬授業で、実際の授業に使える声かけや、授業構成を学びたい。これまで自校で使ってきたビスケットやスクラッチ、LEGO WeDo、プログルなど、様々なプログラミング教材を活用できるようになりたい。

どの先生方も前向きに研修に臨まれていることが分かりました。この期待に応えられるよう十分な実習時間を確保したいところではあるのですが、新型コロナウィルウィルス感染予防の視点から、研修が半日開催となり、昨年度までの研修内容と同様の研修をしていただくために、今年度は事前に動画視聴をして研修に臨むことをお願いして、実習を中心にセンターにおいて研修を行いました。

研修の様子研修の様子
実習は二部構成で行いました。前半は、Scratchを活用した旋律づくりとviscuitを活用した模様づくりを行いました。旋律づくりでは、「沖永良部の子守歌」の音階(低いド、ミ、ファ、ソ、シ、高いド)を使って、2小節分の旋律をつくります。その旋律をScratchの音楽ブロックを使ってプログラミングをしていきます。プログラミングされたブロックを実行してみると不思議と沖縄風の旋律が再生されます。その旋律のプログラムを保存し、隣の方のプログラムに保存した旋律のプログラムを移植して、互いの旋律をつなげて曲を作る活動を行いました。この学習は、実際の4年生の音楽で行うものです。コンピュータでも簡単に曲が作れることを知り、受講者の先生方から感嘆の声が上がりました。
研修の様子作品
Viscuitによる模様づくりの実習では、上の図のようなきれいな模様を描いていただきました。いくつかの基本となる部品を描いていただき、その部品が少しずつ動きながら残像として残るプログラムを組むことにより、偶然にできあがる模様を楽しみます。部品の動く速さを変えたり、動く向きを変えたりしながら、様々に変化する模様を楽しんでもらいました。簡単な部品を描くだけの作業なので小学校低学年でも十分にプログラムを体験することができるのが利点だと考えています。

研修の様子研修の様子研修の様子
後半の実習では、今年度も県内から選出されたICTスキルズ事業推進委員の先生に算数の「正多角形の作図」、理科の「電気の利用」の模擬授業をしていただきました。算数では、プログル(https://proguru.jp)を活用しました。授業を進めていく中で、子どもがプログラムを組む際に戸惑うと考えられる正三角形の作図の場面をクローズアップし、子どもたち自らが課題を解決できるような指導の例を見せていただきました。理科では、電球の点滅をプログラムする体験から、自然と身の回りにあるセンサーを使った便利な道具に目を向けさせる指導の流れを示していただきました。そのまま授業で活用できるという感想が聞かれ、大変好評でした。

この研修は今年度3回行います。次回は10月8日に研修を行う予定です。きっと熱心な研修が行われると思います。