特集:studuinoを使ってみる
Studuino(スタディーノ)は面白い!
ブロックの組み換えで自由に教材作成!
Studuinoはアーテック株式会社が開発したプログラミング教育用の制御基板です。ロボット製作に特化したものになっています。「アーテックロボ」という製品名で計測と制御キットが販売されており、Studuino基盤やブロック、電子パーツ等がセットになっています。これによって、目的に合わせてブロックと電子パーツを組み合わせてロボットを作成するができます。電子パーツはLED、センサー、モーター等があり、Studuino基盤に接続すれば、ロボットカーや信号機等を作ることができます。プログラミングをするためには、パソコンにソフトをインストールする必要があります。
Studuino基盤の構造
後で紹介するブロックや電子パーツを、このStuduino基盤につないで組み立てることで教材を作ります。
ブロック
ロボット教材の形を作るためには必要不可欠な部品です。
電子パーツ
ここでは、ロボット教材でよく使うと思われる電子パーツを掲載しています。他にもありますので、気になる方はアーテックロボの商品カタログで確認してください。カタログはこちら(外部ページ)
LED
下の写真では、緑、赤を表示していますが、他には青や白のLEDもあります。
DCモーター
ロボットカーには必須の電子パーツです。これが動力源になります。
タッチセンサー
下の写真に表示されたタッチセンサーで、左の突起はボタンになっています。ボタンを押すと動作するようにプログラムするための電子パーツです。
赤外線フォトリフレクタ
センサーからの距離を認識するための電子パーツです。衝突回避や人感センサーのような役割ができるようにプログラミングができます。
サーボモーター
ロボットでは大事な電子パーツです。人間で言うと手足の関節部分です。必要な動作をさせるために、回転する角度を指定します。
教材例
ロボットカー
下の写真は、DCモーターと赤外線フォトリフレクタを使って作成したロボットカーです。目的まで到達させるためのプログラミング、障害物にぶつかる前に止まらせたり、回避したりするためのプログラミング等ができます。目玉の部品を付ければ、かわいいペットの様に見えます。
信号機
下の写真は、LED(赤・青)とタッチセンサーを使って、信号機を作りました。タッチセンサーをボタンの役割をさせることで、押しボタン信号機のプログラミングをすることができます。
パソコンの準備が必要
Studuinoを制御するためには、パソコンでプログラムを作成し、USBケーブルで転送しなければなりません。まずは、パソコンに「Studuinoソフトウェア」と「USBドライバ」をインストールしてください。
ダウンロードページはこちら(外部ページ)
Studuinoソフトウェアでは、アイコンプログラミング環境(左)とブロックプログラミング(右)の2種類があります。アイコンプログラミングは、上にあるアイコンを下にある同型の枠にはめ込むことでプログラミングを行います。アイコンの絵で命令の内容が分かり、命令の仕組みが簡単になっていますが、複雑な命令ができないことがあります。小学校低学年向きです。ブロックプログラミングは、scratchと同じ感覚でプログラミングができます。小学校中学年高学年向きです。
信号機を作ってみよう
まずは組み立て
緑と赤のLED(左)とタッチセンサー(右)を使います。
接続コードでStuduinoのコネクタに接続し、いくつかのブロックを組み合わせると信号機の完成です。
プログラミングの前に
Studuinoソフトウェアのブロックプログラミングでプログラムを作ります。まず、パソコンとStuduinoをUSBケーブルで接続します。
入出力設定を行います。その際、チェックを全て外すをクリックしてから、どのコネクタにどの電子パーツを接続したかを確認して、それぞれのコネクタのチェックを付けて設定をしてください。
下のように、プログラムを作ってみましょう。電子パーツを接続しているコネクタは、下記のとおりです。各電子パーツに接続しているコネクタを確認してください。
A0:LED(赤) A1:LED(緑) A2:タッチセンサー
作り終わったら、「実行」→「プログラム作成・転送」とクリックをします。
出来上がったのは、押しボタン信号機でした。タッチセンサーを押すと信号が青に変わり、5秒後に点滅を繰り返した後、赤に変わります。下の動画で確認できます。