出前講座 松山市立粟井小学校
2019年6月20日 10時19分6月19日、松山市立粟井小学校においてプログラミング教育の出前講座を行いました。
はじめに、プログラミング教育の概要について説明しました。プログラミング教育をするにあたり大切になってくるのは、活動の見通しを持って論理的思考を働かせながら問題解決を図ることです。つまり、プログラミング的思考を育むことです。そのことを理解していただき、実際にプログラミング体験を行いました。
プログラミング体験で使った教材は、「プログル」(https://proguru.jp/)です。ウェブ上でプログラミングの学習をすることができる便利な教材です。プログルでは、算数科で学習する「正多角形の作図」「公倍数の求め方」「平均の求め方」などのコースが用意されており、今回は「正多角形の作図」に挑戦していただきました。
命令ブロックを組み立てながら、正方形、正三角形、正六角形を描いていきます。ここで、子どもたちが混乱するであろうポイントは、頂点で回転する角度です。図形を学習するときには、図形の内角に着目する指導を行うことが多いです。しかし、プログラムする時には、外角に目を向ける必要があります。そのことを丁寧におさえれば、難なく解決ができます。
そして、授業の本題へ突入します。授業では、プログラミングをすることが目的ではありません。プログラミングを通して、正多角形を描くときのきまりを見つけることが目的となります。正三角形を描く際には、進んで回転する行動を3回繰り返します。回転する角度は120°です。正方形は、進んで90°回転する行動を4回、正六角形は、進んで60°回転する行動を6回繰り返します。ここから、回転する角度と繰り返しの回数の積が360であることに気付かせます。そうすれば、正五角形は、360÷5=72 つまり、進んで72°回転する行動を5回繰り返せば正五角形を作図することができます。
このきまりを使って、様々な正多角形を描くプログラムを組んでいただきました。特に、正七角形をプログラムして描いたり、360を3.1で割ったときのプログラムを組んだときにできる図形を見てもらったりしながら、人間では作図が困難な図形でもコンピュータを使えば簡単に作図できるよさを感じ取っていただきました。