出前講座 新居浜市立新居浜小学校

2020年2月14日 10時16分
出前講座

2月10日、新居浜市立新居浜小学校においてプログラミングを活用した算数の授業研究が行われ、参加させていただきました。単元は、5年生の「円と正多角形」で、プログルを活用した授業が行われました。新居浜小学校のICT機器の整備状況は大変進んでおり、電子黒板が教室に配備され、児童一人ひとりがタブレットを使って授業が進んでいきました。

今回の授業のめあては、「正多角形の性質を利用し、プログラミングで正多角形をかく方法を考えよう」でした。プログラミングが目的ではなく、正多角形をかく方法を考えるといった、教科のねらいを確かなものにするためにプログラミングを活用するという、プログラミング教育のねらいに沿った授業が展開されました。学校におけるプログラミング教育の研修が進んでいることが感じられました。

始めのうちは、難なく課題を解決し、子どもたちは達成感を味わっていきますが、正三角形をかく段階にくると、想定通り多くの子どもたちがつまずいてしまいます。

そこから子どもたちは試行錯誤を始めます。すると、曲がる角度を両手で表し、外角に目を向ける必要があることに、友達と話し合いながら気付いていきました。

教室の中では、考えを伝えたり、一緒に解決法を考えたりする様子が自然と沸き起こり、協働的な学びが展開されていました。命令ブロックを順序よく組み立て、正多角形をかく方法を導き出す過程において、いわゆるプログラミング的思考が働いている様子が見られました。

授業後の研究協議では、授業の成果と課題について話合いが持たれました。小学校におけるプログラミング教育はまだまだ発展途上の段階です。このような授業実践を積み重ね、プログラミングを活用した授業のイメージをしっかりと持つことが大切だと感じています。今回の授業を基にして、プログラミングを授業の中に取り入れる意義や効果をしっかりと考え、子どもたちが生き生きと学ぶことのできる授業を展開して欲しいと思います。