出前講座 今治市立近見小学校

2020年8月28日 15時42分

8月28日、今治市立近見小学校で、プログラミング教育の出前講座を行いました。

 

 

 

 

 

 

まず、「小学校プログラミング教育の手引き」でA分類ー①に例示されている「プログラミングを通して、正多角形の意味を基に正多角形をかく場面(算数第5学年)」を、ビジュアル型プログラミング言語を用いた「プログル」(https://proguru.jp/)で実習していただきました。実際の授業さながらの活動で、角の数と円、内角や外角の関係から、正多角形の性質を見いだしていきました。また、順序立てて作業をしたり繰り返したりしながらプログラミングをすることから、コンピュータが得意とする「順次」「分岐」「反復」であることを体験していただきました。

次に、B分類ー①に例示されている「様々なリズム・パターンを組み合わせて音楽をつくることをプログラミングを通して学習する場面(音楽第3学年~第6学年)」を、ビジュアル型プログラミング言語を用いた「スクラッチ」(ダウンロード版。web版はhttps://scratch.mit.edu/)で実習していただきました。ここではそれぞれの参加者が作成した2小節の旋律を共有し合い、繋げて曲を作成しました。実際の授業でも友達と分担して作成した旋律を持ち寄り、学級のテーマソングづくりができるのではないでしょうか。

最後に、B分類ー④に例示されている「課題について探求して分かったことなどを発表(プレゼンテーション)する学習場面(総合的な学習の時間)」を、同じく「スクラッチ」で体験していただきました。これは「街づくり」を課題に設定して探究活動を行い、知らせたいことを発表資料にまとめるという授業を想定し、地域のマップを作るものです。スプライトと呼ばれる部品にそれぞれプログラミングする必要があり、やや複雑な作業を伴います。体験内容が次第に難しくなっていきましたが、思い通りにプログラミングできた時には、「おっ」「やった」と歓声があがっていました。

思い通りにできる方、うまくいかない方、その技能は様々でしたが、試行錯誤したりお互いがアドバイスをしあったりと、協働しながら「プログラミング的思考」を育む過程を体験していただく研修になったのではないでしょうか。