出前講座 伊予市立北山崎小学校

2020年8月28日 15時40分

研修の様子研修の様子研修の様子
8月26日、伊予市立北山崎小学校において、出前講座を行いました。今回の講座では、Scratchを活用して、正多角形を描く実習を行いました。始めに、講義としてプログラミング的思考について理解を深めました。課題を解決するためには、手順が大切です。そして、その手順に沿ってプログラムを組むのですが、そこにはテクニックとプログラミング言語に対する知識が必要となります。手順は考えられても、それをScratchで実現するには大きな壁があります。では、どうすればその壁を乗り越えられるのか。そのためには、Scratchでどのようなことができるのかを知ることとプログラミングの体験を積むことが必要であるということを学んでいただきました。

講義をもとに、早速多角形の作図の体験をしていきました。まずは、正方形の作図です。「ペンを下ろす」「10歩進む」のブロックをつなげ、線をかく作業から始まり、向きを変えて線をかく作業を一つ一つプログラミングしていきます。さすが、どの先生方も飲み込みが速く、正方形を描くプログラムをあっという間に作成することができました。しかし、次の課題である正八角形の作図になると一気に難易度が上がります。

研修の様子研修の様子
すると、あちこちで、自然と議論が始まります。プログラミングの講座をこれまで何度も行ってきましたが、このように自然と協働的な学びが生まれるのがプログラミングの学習の特徴だと思います。互いのプログラミングを見比べ、思った通りに線が描けない理由を解き明かしていきます。そのあと、正三角形や正六角形を作図するプログラムを組んでいく中で、くり返しの数と曲がる角度が、作図でポイントとなる数値であることに気付いていきます。そこで、少しプログラミング的な活動として「変数」を使う体験をしていただきました。

このように、変数を使うことで、数値の変更部分が1カ所となり、より効率のよいプログラムを作成することができます。

また、変数を2.5にしてみたり、3.1にしてみたりして、作成された図形を確認すると感嘆の声が聞かれました(この作業では、「x回繰り返す」は「ずっと」にしていました)。

北山崎小学校では、プログラミングを活用した算数の授業研を行う予定と聞いております。今回の研修が、授業計画を立てる時の参考になれば幸いです。