出前講座拡大版 松野町立松野西小学校

2020年8月5日 11時50分

8月4日、今年度2回目となる出前講座拡大版で、松野西小学校に行かせていただきました。今回は、当校で導入されているプログラミング教材「レゴ®WeDo 2.0」を活用しての研修を行いました。レゴ®WeDo 2.0は、レゴ® ブロックと授業用にデザインされたソフトウェア、そして知的好奇心を刺激する学習指導要領に基づいたプロジェクトを組み合わせ、子どもたちが自信を持ってプログラミングを楽しむことができる教材となっています。そのことを、先生方に体験していただくことが今回の研修のめあてです。

早速、教材の箱を開けていただき、レゴ®WeDo のアプリを立ち上げて、教材作成を開始しました。
研修の様子研修の様子研修の様子
アプリで用意されているプロジェクトは、様々な色のLEDを点灯させるテントウムシ、ものを感知したら音の出るロボット、モーターで走る探査機など、子どもたちの興味を引くようなものばかりです。教材の作成方法は、イラストを交えながらアプリで詳しく説明されているので、皆さん迷うことなくブロックを組み立てていきました。組立が終了したら、プログラムを入力していきます。プログラムで使われる命令ブロックもイラスト化されており、直感的にどのような動きを表しているかが分かるようになっています。

あるグループでは、探査機を作成し、後ろに2秒進んだ後、前に3秒進んで音が出るというプログラムを組みました。思った通りの動きが再現できたら「おー」と歓声が沸きました。動画を載せています。ご覧ください。

十分に、レゴ®WeDo を楽しんでもらってから、研修の後半は、この教材をいかに授業の中に落とし込んでいくかということを考えました。そこで、6年生の理科「電気の利用」での活用を体験していただきました。この単元では、電気を作り出すことができること、作り出した電気をためることができること、そして、ためた電気を有効利用することを学習します。その、電気の有効利用のところにプログラミングを取り入れ、省エネを実現するプログラムを組む学習活動を行う想定で研修しました。扱うプロジェクトは、扇風機をレゴ® ブロックで作り、人が近づいたら扇風機が回る、離れたら止まるというプログラムの作成です。
研修の様子研修の様子研修の様子

このプログラムは、今回の研修用に考えたものなので、アプリにはヒントが用意されていません。グループで最初からプログラムを組んでいく必要があります。人を感知するという命令はどのように組むのか、離れるというのはどのように再現するのか、試行錯誤を繰り返していました。うまく再現できないときは、プログラムとにらめっこし、どこがいけないのかを確かめて修正していきます。このような学習活動にプログラミング的思考が働いていることを伝え、プログラミングを通して、課題を解決する感覚を味わっていただきました。ようやく意図した動きが再現されたときは、お互い笑顔で見合い達成感を共有する姿が見られました。

研修を通して、プログラミングを取り入れた授業のイメージを持っていただくことができたように感じました。次回は9月末を予定しています。短い夏休みではありますが、プログラミングに関する自己研鑽をぜひ行っていただき、プログラミングを取り入れた授業案を考えていただければと思います。

出前講座拡大版 西条市立田野小学校

2020年7月22日 19時36分

7月22日、西条市立田野小学校で「子どもたちの可能性を伸ばす小学校プログラミング教育」として、出前講座拡大版を行いました。第1回目の研修内容は、「コンピュータを用いたプログラミング教育」です。電子黒板等の導入など、先進的な取り組みがなされている西条市。今年度から小学校におけるプログラミング教育が必修化されたことにより、田野小学校の先生方のたいへん熱心な研修が行われました。

前半は、A分類(学習指導要領に例示されている単元等で実施)とされている内容について、パソコンを使って実習していただきました。まず、算数第5学年「正多角形の作図」としてビジュアル型プログラミング言語を用いたソフト、「スクラッチ」(ダウンロード版。web版はhttps://scratch.mit.edu/)の「ペン」を利用しました。定規と鉛筆で作図できそうですが、正確に描くことと、様々な多角形に応用できることに気付いていただきました。内角と外角について、試行錯誤しながらその関係を見いだしたり、「これでもいいんじゃない?」と、同じ動作を繰り返すというプログラミングを試してみたりと、まさに「プログラミング的思考」を身を持って体験していただきました。

後半では、B分類(学習指導要領に例示されてはいないが、学習指導要領に示されている各教科等の内容を指導する中で実施するもの)とされている音楽第3学年~第6学年「様々なリズム・パターンを組み合わせて音楽をつくることをプログラミングを通して学習する場面」として同じく「スクラッチ」の「音楽」を利用しました。一音一音プログラムする過程で、パソコン上で曲がリズム・パターンの組み合わせでできていることに気付いていただくとともに、パソコンからピアノやオルガンなど様々な音が鳴るたびに歓声が上がるなど、自分がプログラミングしたことにより楽しい気持ちになっていただけました。まずは先生方にプログラミングの楽しさを味わっていただきました。

出前講座拡大版 松野町立松野西小学校

2020年7月22日 18時56分

7月20日、松野町立松野西小学校で「子どもたちの可能性を伸ばす小学校プログラミング教育」として、出前講座拡大版を行いました。出前講座は1回のみですが、出前講座拡大版は、全3回で行います。第1回目の研修内容は、「プログラミング教育の基礎」です。今年度から小学校におけるプログラミング教育が必修化されたことにより、松野西小学校の先生方の熱心な研修が行われました。

前半は、小学校教育にプログラミング教育が導入された背景や学習指導要領、「小学校プログラミング教育の手引き(第三版)」に基づいた小学校プログラミング教育のねらいや「プログラミング的思考」についての講義を聞いていただきました。

後半は、A分類(学習指導要領に例示されている単元等で実施するもの)とされている内容について、パソコンを使って実習していただきました。まず、算数第5学年「正多角形の作図」としてビジュアル型プログラミング言語を用いたソフト、「プログル」(https://proguru.jp/)と啓林館プログラミングサイト(https://digi-keirin.com/es20/link/sansu5-pg.html)を利用しました。プログラミングしなくてもよさそうな内容に見えるかもしれませんが、この活動が、正多角形の性質のより確実な理解につながることに気付いていただけました。また、理科第6学年「電気の利用」として同じくビジュアル型プログラミング言語を用いたソフト、学校図書「GPros(ジプロス)プログラム」(https://qr.gakuto.co.jp/GProS_1/index.html)と「Micro:bit」(https://makecode.microbit.org/)を利用しました。実際の電球や電光掲示板は用いずに、パソコン上でシミュレーションできるソフトです。これにより、身の回りの様々な機械が、コンピュータによるプログラミングにより動かされ、生活がより便利で豊かになっていることに役立つ教材であることを体験していただきました。