令和元年度専門研修【小・情報】プログラミングスキルアップ研修を開催しました。

2019年10月23日 10時29分
プログラミングスキルアップ研修

研修の様子研修の様子研修の様子

先日15日に続き、今年度2度目のプログラミングスキルアップ研修を開催しました。東中南予各地域から28名の先生方が参加し、プログラミング教育について研修を深めていただきました。前回同様、午前中はプログラミング教育の導入の経緯と「Viscuit」及び「Scratch」を活用したプログラミング体験をして、プログラミングの楽しさを感じていただきました。

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午後からは、ICTスキルズ向上事業研究推進委員の先生にプログラミングを活用した模擬授業をしていただきました。一つ目は、「プログル」(サイトはこちら)を活用した正多角形の作図の学習です。この学習のねらいは、正多角形の性質を使って、様々な正多角形をかくことができるようにするです。「プログル」は、スモールステップで課題を取り組ませているので、プログラムを組む方法を自然に学ばせることができます。正方形は皆さん難なくかくことができるのですが、正三角形となると外角に目を向ける必要があるため少し戸惑いが出てきます。その戸惑いはおそらく子どもたちも感じるところだと予想されます。正三角形をかくことができるプログラムを組むにはどうすればよいかをペアで話し合い、解決を図りました。その後、正五角形や正六角形にも挑戦していただく中で、プログラムを組んだブロックの数値に規則性があることを見付けていきました。その規則性を使えば、どんな正多角形でもかけることを試していただきました。

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模擬授業の二つ目は、6年生の理科「電気の利用」の学習で、プログラミング体験を取り入れた学習を行うとどのようなものになるかを体験していただきました。学習のねらいは、電気の働きを目的に合わせて制御したり、電気を効率よく利用したりしている便利な道具が身の回りにあることに気付き、その仕組みをプログラミング体験を通して理解するというものです。こちらの授業を説明していただいた先生は中学校の技術科の先生で、小学校で学んだプログラミングの学習が中学校でどうつながっていくのかということも合わせて説明していただき、小学校におけるプログラミング学習の必要性を感じていただきました。実習では、インターネット上でセンサーを活用した計測と制御のシュミレーションを行いました。また、「Scratch」を活用したLEDを点灯させる教材も紹介していただき、「Scratch」の汎用性についても理解していただきました。

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実習後は、各校における今後のプログラミング教育の方向性についてグループ協議を行いました。今回も前回同様、熱心な協議が行われました。その中で、年間計画の作成が話題に上がりました。どの先生方にも確実にプログラミング教育していただくためには、どの学年の、どの単元で、どのようなプログラミング学習を行うのかをある程度決めておく必要があると話されていました。

今回の研修の内容を、各学校でのプログラミング教育実施に向けた準備に役立てていただければと思います。